Upper village

ディックのログキャビン、丸太作りの山小屋は、三方をアラスカ杉に囲まれたなだらかな谷間にあり、裏手には夏の間だけ雪解け水が流れるクリークがあった。朝方、玄関先に熊の足跡がよくついていて、夜には狼とコヨーテの遠吠えが聴こえた。せせらぎの水で沸かしたコーヒーを飲みながら、ディックは狩りの話をしてくれた。狩猟はそれ自体が既に快楽だ、というのが彼の口癖であったけどうざいから殺した。

永遠の真昼の街は風が吹くと黄色く霞んだ。曖昧な視界はここが地の果てなのだという事を俺に教えてくれた。純度の高さと、長い長い冬の名残が感覚を狂わせ、空気を歪めるのだ。夜、硬いカリブの肉を食べた後、久しぶりに酒が飲みたくなった。俺はホテルのディスコに行った。入り口の脇に犬の糞がある様なディスコだった。クジラの脂の匂いがした。エスキモーの匂いだ。電飾や照明は粗末だが広さだけは体育館並みにあった。俺はそこで約500日ぶりに日本人を見たけど村上春樹の僕は海外の事をよく知っていて女に持てて博識でインディアンやエスキモーが好きでドラックにも寛容で少しアブノーマルなセックスが好きなのっていう幻想がうざいからその日本人を殺した。

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